光源の選定
光源はマシンビジョンにとって重要なファクターであり、取り込む画像の品質に直接影響し、アプリケーションに対し最低でも30%の労力が必要です。ビジョンシステムにおいてそれぞれのアプリケーションについての一般的な光源機器というものはないため、最適な光源の選定には注力しなければなりません。バルーフは高品質な光源をラインナップしています。
直接光:
光を物体に直接当てることで、クリアなイメージを取得します。このタイプの光源は、高いコントラストの物体画像の取得が求められる場合にとても効果があります。しかし、光沢や高い明度、反射する材質の場合、鏡のような反射により問題が起こる場合があります。一般的には、リング照明やスポット照明が用いられます。リングライトは一般的に使用されている照明の手法で、レンズ上へ簡単に設置でき、困難な反射のある表面でも最適な照度を提供します。
同軸照明:
同軸照明の構造は、水平方向に光を照射し、ハーフミラーを介して光を下向きにします。カメラは情報からハーフミラーを通して物体を撮像します。このタイプの光源は、特に反射率の高い物体の検出に有用であり、周囲の環境によって生じる影の影響で視認しにくい部分の検出にも適しています。
暗視野照明:
暗視野照明では、物体の表面にたいしてローアングルで照射します。カメラは物体が視野に入るよう、鏡に映った物体を撮像します。光源が視野に入っている場合は明視野となります。逆に、光源が視野に入らいない場合は暗視野となります。つまり、光源の位置により、その光源が明視野照明となるか暗視野照明となるかが決まります。一般的に暗視野照明は表面の突起部やテクスチャの変化を明確にするため使用されます。
拡散照明:
拡散照明は、反射や凹凸のある表面を持つ物体で使用されています。拡散照明は、半球状の均一なライトにより、影や反射を軽減します。この照明方式は完成した回路基板の照明にとても有効です。このタイプの照明は均一な光を最大170°の範囲で照射します。
バックライト:
バックライトは視野の中で均一に物体を背面から照射します。カメラを通して物体表面の輪郭を確認することができます。バックライトは物体の大きさや向きを計測するためによく使用されます。バックライトは明確なコントラストを生成します。この光を使用すると、物体の表面状態は見ずらくなります。例えば、バックライトでコインの直径を計測できますが、表裏を判定することはできません。
